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 虫歯や歯周病 (歯そう膿漏)の原因が歯ブラシ不足によるものであることは、ある程度ご理解いただけるものと思います。
ではなぜ歯ブラシがうまくいけば、虫歯や歯周病を予防することができるのか、をお話ししましょう。

簡単にいうと、口中の虫歯菌等の雑菌をすべて排除してしまえばよいのですが、なかなかそうはいかない。ネバネバした成分で歯にこびりついています。 うがいぐらいでは取れない。そこで歯ブラシ。これには雑菌をみがき取ることと、さらにその雑菌の栄養源となる糖質を取り除く、 という大きな役目があります。 よく甘いものがいけないと言われるのはその為です。

雑菌自体を100%歯ブラシだけで取り去ることは事実上不可能なので、その栄養源となるもの(糖質)を歯ブラシにより取り除くことで、雑菌の繁殖を抑え、 その数を増やさないようにする。菌の数が少なければ、虫歯や歯周病を引き起こすもととなる雑菌の出す酸性の毒素も少なくなる。 その結果、虫歯や歯周病になりにくくなる、ということなのです。また、食後の歯ブラシは、雑菌が毒素を作り出す前に行えばそれだけ効果があります。 つまり、食後はできるだけ早く、丁 寧に時間をかけて歯をみがくと良いのです。

“歯ブラシなんかしなくても平気平気”という方がいらっしゃいます。歯の質が丈夫な為に、雑菌の出す毒素でも歯が溶かされないのですね。
しかし、注意は必要です。なぜなら、顎の骨まで丈夫かどうかは判らないからです。往々にして将来、歯周病で 苦しむことがありますから、やはり歯ブラシは必要です。
“虫歯になりにくい人は、歯周病になりやすい”という言い方をされるのは、このためです。しかし、ちゃんと歯をみがいていて虫歯になりにくいのなら、 当然歯周病にもなりにくいので、必ずしもこの言い方が正しいとは限りません。

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