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その1 QT(クイックタイム)VRのデモを展開中

 クイックタイムVRのデモンストレーションをしています。
あなたも模型の歯をグルグル回してみよう!

QT プラグインVer.1.1以上が必要です。雑誌添付のCD-ROMに入っているものを使うか、Apple社よりダウンロードしてお使いください。お手持ち のブラウザのプラグインフォルダにこのプラグインが内蔵されていない場合、自動的にプラグインをどうするかのダイアログが開くと思います。手順に従い、お 手持ちのブラウザのプラグインフォルダにQTプラグインを入れ、ブラウザを再起動してして頂ければ準備OKです。


その2  "Tooth and nail"

 日歯広報(歯医者さん向けの新聞のようなものです)を見ていたら、"Tooth and nail." という言葉が出ていました。意味は「力一杯」だそうです。
そういえば、ドン・ドッケン率いるLAメタルバンドに「ドッケン(Dokken)」というバンドがあります。このバンドの2ndアルバムのタイトル名はま さに "Tooth and nail" でした! 当時は「フ〜ン、歯と爪ね」なんて思っていましたが、実は深い意味があったのですね。勉強になるなァ〜。

その3 子供の耳

 歯医者さんに行くと、たいていあのキーンという切削タービンの音を耳にするかと思います。中にはあの音がいやで歯医者さんが嫌い、という方も おられるのではないでしょうか。今のところはなかなか消音の根本的な解決策はないようで、残念なのですが.....。
そのタービン音にまつわる話です。
タービンと言うだけあって切削器具の中には小さい羽が入っており、それを圧搾空気で高速回転させるために、あのような音がします。スムーズな回転を維持す るには、毎日の注油が欠かせません。
ある日、たまたま少し油切れのまま回していたところ、その音を聞きつけたまだ低学年のお子さんが言いました。
“先生今日の機械の音、変だよ。いつもとちょっと違うもん。”
ウーム、鋭い。大人も気付かないような些細な音の変化を、耳ざとく聞き分けるとは!
子供の可能性の大きさを知らされたような気がしました。

その4 はぎく!?

 皆さんは“歯茎”の事を何と呼んでいますか?ちょっと考えてみてください。
もちろん読みは“はぐき”(あるいは“しけい”)と読むのですが、歯医者さんに行くと緊張するせいか“はぎくが腫れてしまった”とおっしゃる方が結構多い ので驚きます。
この話はほかでも耳にしたことがあるので、全国的に言い間違いやすい言葉の一つではないのかなぁー、などとひそかに思っているところです。

 先日、青森市で開業されています江良 好光先生よりお便りを頂きました。
それによりますと、彼の所では“はぎく”は聞かず、“はにぐ”だそうです。
ただしこれは“歯茎”に対する間違った読みという訳ではなく、「は」の「にく」で「はにく」。それが、つがる弁風になまった結果が「はにぐ」になったとみ たほうが正解かなと思う、とのことでした。

さらに多くの先生方より歯茎にまつわるメールを頂戴しましたので、ここに紹介させて頂きます。

・島根県浜田市にお住まいの佐々木 良二先生より
>島根の年輩の方から、時々「はぎし」と言う表現を伺います。
>歯槽堤というくらだから歯岸というのは、確かに歯茎よりも
>言い得て妙な表現ですね。 (^o^)

・横浜市にお勤めされている佐和 義夫先生より
>お年寄りの場合,よく「はぎく」と発音されていました。
>それで私も方言かとおもい,合わせて「はぎく」といって
>いました。

・広島県三原市で開業されている河田 眞樹先生より
>広島県では歯肉のことを「はぶ」といいます。
>「はぶが腫れて痛い」などといいます。

・東京都渋谷区で開業されている岸 孝一郎先生より
>私の知り合いの女性は、歯茎のことを「ネチ」と言ってました。
>ちなみに彼女は三河(愛知県豊川市)の出身でした。

 先生方には貴重なお便り、誠にありがとうございます。

 佐々木先生のお話しに関しましては、当方にて後日談があります。
私の患者さんで、83歳になられるご婦人がいらっしゃるのですが、その方がなんと“はぎし”とおっしゃっていたのです!
知らなければ、たぶん聞きのがしていたと思います。(私は“はぎし”という言葉自体を知らなかったため、今までまったく気が付きませんでした。)
すかさずご出身地をお訪ねすると、九州とのこと。そこで島根の先生も“はぎし”おっしゃっていた由をお話ししたところ、「島根、山口、そして九州あたりで は、似たような表現の言葉が結構あるのですよ。」とのお返事でした。
患者さんとの距離が確実に縮まったな、と感じる瞬間でした。
重ね重ね、貴重な情報に感謝する次第であります。


その5 道路工事“この道路、何で掘なきゃなんないの?”

 皆さんは虫歯を治療された時に、“何でこんなにたくさん削るのかな”と思われたことはありませんか?歯医者さんが使う切削器具は、一度にそう 多くは削れないため、長い時間がかかり、心理的にたくさん削っているように感じるかも知れません。
また、治療中コッソリ舌でさわってみたら、削った穴が意外に大きくてビックリされた方はいらっしゃいませんか?これはお口の感覚が鋭敏なため、実際に鏡な どで見るのとでは、大きさの感覚が異なるためです。
しかし、さらに重要なことがあります。虫歯は一般的に、表面に見える部分は小さくても、内部で進行していることが多いのです。つまり、見えている小さな虫 歯だけを取り除いても、内部にはまだ虫歯が残っているのです。それをすべて除去しなければ、虫歯を治したことにはなりません。結局、想像していたよりも大 きな形になってしまう事はありうるのです。
私が学生のころ、このことを授業で習い、例えは悪いのですが“道路工事に似ているな”と思いました。というのは、一見たいして悪いように見えなくても、道 路の中には水道管やガス管など、大事なものが埋設されており、そのメインテナンスは欠かせないハズです。私は道路については素人ですが、かなり掘らないと 内部の修復はできないのではないかと思います。この辺が、表面上からだけではわからない虫歯の治療と重なって見えた訳です。また、耳に優しくない機械を 使ってなおすところなど、ソックリだとは思いませんか?

その6 “アーン”

 つい先日のことです。
子供の患者さんを何人か診た後のこと、今度はご婦人の患者さんに向かって言いました。
「ハイ、アーンし...」アッ、いけない、と思った私はとっさに「アーンしていただけますか?」と続けたのですが、そのご婦人、気が付かれたかな?
当然気付かれたでしょうね。失礼しました!


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